シットウエ、ミャウー、チャオピューと周りました。
うわさのチャオピュー経済特区予定地は、まだ農地です。
ココがメインの経済特区予定地。
農家立ち退き料金が、一エーカー380万チャット(約38万円)と安すぎるため、農家が希望する立ち退き料金500万チャットと折り合いがつかないそうです。しかし500万チャットもらっても農家の方々は別の土地を買えません。よりよい補償が求められます。
チャオピューガス開発を行うデウーと他ミャンマー、インドとの合弁会社。ココで開発されたガスはほとんど中国向けとなります。
デウー精製分の天然ガスと、世界中からタンカー輸送してきてチャオピュー港でおろした天然ガスを集めている中国企業。ココから中国に向けてつながっているガスパイプラインでガスを中国に送っています。ちなみにこの会社はデウーの向かい側にあります。
チャオピューは総じて、経済面においては中国の望むように使われているミャンマーの少数民族州地域と言えます。
ここで取れる天然ガスの一部をミャンマー人は使って電気を作ります。それから、ミャンマー国の送電線に送り、チャオピューで使える電気が送り返されてきて、ようやく地元チャオピューの人々が電気を使えるというわけです。チャオピュー中心街はそこまで停電はないようですが、中心街から車で30分ほど走らせると、もう電気が通っていません。
この状態を、少数民族は、「イギリスから独立してもビルマから独立できていない」と言うのです。ラカイン人の政党(ANP)が、ビルマ人がトップの政党(NLD)と折り合えない今の政局の根本原因を、チャオピューで見たと思いました。
(2016年3月6日 みやまさえこ)
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