2016年3月26日土曜日

ミャンマーのニュース(2016年3月26日)

新生ミャンマーの閣僚リスト

与党となる国民民主連盟(NLD)の新政権の閣僚名簿18名は以下のとおり。

アウンサンスーチー (外務、大統領執務室、教育、エネルギー・電気)
 NLD党首、総選挙に際し「大統領以上になる」と明言。4省に指名され、政権運営における大きな影響力を持つ。閣僚候補のなかの唯一の女性。下院、カウム選挙区。

アウントゥ (畜産・農業・灌漑)
 ヤンゴン大学前学長。在職中には、国際的教育機関との連携を推進し、同大学の学部教育を充実させた実績を持つ。数十年間官吏を務めたが、総選挙への出馬を決め、2015年8月に退任。下院、ヤンゴンのラサ選挙区。

タンズィンマウン (運輸・通信)
 ミャンマー国鉄の元事業部長。ヤンゴン大学卒業。同大学講師を経て、国鉄に就職。下院、モニャワ選挙区。

アウンコー(宗教・文化)
 元将校で宗教省前次官。2010年の選挙に出馬した。連邦団結発展党(USDP)の中央執行委員会委員でシュエマン前議長に近い。同党から一目置かれている。廃止となった科学技術省の担当大臣を務めたこともある。1969年から97年まで国軍。

オーウィン(天然資源・環境)
 非営利団体「ミャンマー総合発展研究所」の諮問委員会委員。イェジン農林大学で教授も務めた。水資源管理について米国コロラド州立大学で修士号。水文学や土壌保全、気候変動、生物多様性についての専門家。NLDメンバーではない。

ペミン(情報)
 医学研究所の博士号を持つ元医師。バンコクのインド‐チャイナ・メディア・メモリアル財団でジャーナリズムを学び、以後執筆家として活躍。小説も数多く書いている。1949年生まれ。ラカイン州出身。

テインスウェ(労働、出入国・人口)
 USDPの中央執行委員会委員。シュエマン氏の盟友。与党USDPの元スポークスマン、軍事政権下で運輸大臣。下院、ラカイン州アン選挙区。

ウィンカイン(建設)
 機械技師。ミャンマー投資委員会の委員を務めた。石油・ガス・物流を扱う企業ユナイテッドエンジニアリンググループの創立者で会長。ラングーン技術研究所を卒業後、1976年にミャンマー石油・ガス企業に入社。2011年、ミャンマー技術協会の会長に就任。ASEAN技術者協会連盟(ASEAN Federation of Engineering Organisations)会員。

ナインテッルウィン(民族問題)
 今回組閣における長老の一人。1940年生まれ、モン族出身。1958年政界入りし、3年後モン発展党入党。1988年、モン族の反政府運動を主導。モン民主党、創立者で元副党首。

ミントゥエ(保健)
 保健省大臣を務めるのは2度目。1回目は1994年に世界保健機関(WHO)の勤務また17年間努めた。 2010年WHOを退任するまで、企画管理、アジア地域アドバイザーなど数多くの職務を経験した。フィリピン、米国の大学で医学、公衆衛生などを学んだ。ミャンマー医療科学アカデミー会員、肝臓財団の副理事長。NLD党員ではない。

タンミン(商業)
 2012年NLD入党、同党経済委員会に参加。ヤンゴン大学で経済学学士、米国パシフィックウェスタン大学で修士・博士取得。公務員、国連(UN)での勤務経験がある。ラインタヤール選出。同地で無料の救急サービスを提供する組織のメンバー。

ウィンミャエイ(社会福祉、難民救済・再定住)
 ヤンゴン、マグウェ、サガンなど国内各地で長年医療分野に従事。小児科医、児童問題専門家。マグウェ医科大学で教授を務め、2015年6月退職。ボランティア活動にも長年関わっている。上院、バゴ選挙区。

キンマウンチョー(産業)
 1950年メクティラ生まれ。韓国の起亜自動車社の指定販売会社、スーパーセブンスター社で技術部長。

チョーウィン(財務・企画)
 1948年ラプタ生まれ。国の企画部、財務部職員を務めた後の1997年、NLDの経済アドバイザーに就任。ヤンゴン大学卒業、経済学学士。米国ブルックリンパーク大学で経営コンサルティングの修士・博士を取得した経歴については議論を呼んでいる。下院、ダゴンのセイカン選挙区。

オーマウン (ホテル・観光)
 同氏の観光業参入は、彼がインレー湖で唯一のゲストハウスを経営していた社会主義時代にさかのぼる。1988年、反政府運動のリーダーとなり、翌年には郡区代表としてNLDに入党。1990年の選挙に出馬したが、翌年インセイン刑務所に送られた。10年の懲役刑判決を受けたが1992年の恩赦で解放され、注目され始めた観光業に目をつけた。以後数十年の間に、インクルプリンセスリゾートなどのホテル業を展開し成功を収めた。2012年、NLDに再入党。

セインウィン中将 (防衛)
 現防衛大臣。昨年の総選挙出馬で退職したウェイルゥィン氏の後任。軍人養成学校の54期生。科学技術分野で特に優れている。沈着冷静な人物とされ、優れた兵士として軍内部での評価は絶大。

チョースウェ中将 (内務)
 防衛学校の22期生。2008年4月のサイクロン「ナルギス」発生時にはアエヤルワディ管区の南西地区司令部の司令官を務めた。軍事安全省の前長官で国境大臣。

イェアウン中将 (国境)
 防衛学校の23期生。カチン州タナイの地区司令部の責任者を経て、マンダレーの中央司令部の司令官、および軍法務部長。以前はシュエマン氏に近かったが、ミンアウンライン国軍最高司令官の側近。 

(Myanmar TimesよりJMSA抜粋翻訳)

















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