大統領候補者3名が発表された。上下両院で選出された候ティンチョウ補者は、ともに国民民主連盟(NLD)議員だ。
下院投票では、NLDのティンチョウ議員が274票を獲得。連邦団結発展党(USDP)のサイモウカム博士(現副大統領)はわずか29票、14票が無効票で、ティンチョウ議員が下院大統領候補に決定。
上院投票では、NLDのチン族議員ヘンリーヴァンティオ氏が148票を獲得し、13票のUSDPのキンアウンミン前議長を退け、上院候補に決まった。
外国籍の息子を持つアウンサンスーチー氏は、憲法の規定で大統領になれないが、NLD議員候補二人のうちのいずれかが、次期大統領となることは明らかだ。スーチー氏の長年の友であり、身近なアドバイザーだったティンチョウ議員が、大統領に選出される可能性が高いとみられる。
上院のヘンリーヴァンティオ氏もまた、大統領選挙という大舞台に少数民族(チン族)として初めて参加するチャンスを得たことで、賞賛の的となっている。本紙のインタビューに対し、同氏は「スーチー氏は、すべての少数民族が同じテーブルに着くよう交渉を進めている。少数民族の代表として、包括的和平交渉を支持し、平和構築に邁進する」と答えた。
全体の25%を占める軍議員ブロックの候補は、ラングーン部隊のミンスウェ担当大臣が決まった。3月11日午後のこの発表を受け投票が行われ、3人の中から大統領と2人の副大統領が決まる。任期は5年。NLD候補者が大統領となることが確実とみられる。
(Democratic Voice of Burma よりJMSA抜粋翻訳)
ミャンマーの永住権取得者数 増加
ミャンマーの出入国管理・人口省は3月11日、申請が受理された171人に永住権を認め、さらに100人近い申請者についても、承認にむけて現在審査中であることを発表した。
永住課のミンゾウ課長補佐は「出入国管理・人口省は2014年後半にこの永住権計画を開始し、これまでのところ3回、永住権を認め証明書を発行した。来週(3月13日の週)には、現在審査中の申請者に対し、4回目の承認がおりる」と述べた。
申請が受理された人は、当初5年間の居住が認められる。外国人の専門家、技術者、ミャンマーに1年以上暮らす投資家、ミャンマー国籍を有する人の家族、過去にミャンマー国籍を有していた人が、永住権取得可能な対象者となる。
5年経過後、過去にミャンマー国籍を持っていた人は、国籍取得のための再申請が可能。外国人は、居住延長を申請できる。申請には、500米ドル(約5万6900円)の申請料に加え、一年ごとの支払い金が発生する。元国民は毎年500米ドル、その他の申請者は、毎年1000米ドル(約11万3800円)。
3月9日付け国営紙『ザ・ミラー』の報告では、出入国管理・人口省大臣で、中央実施委員会の大臣も務めるコーコー委員長の「この永住権システムは、ミャンマーの改革と発展に貢献したいと考えている人々を対象としている」という発言が引用された。
しかし、申請を受理されたものは、ミャンマーにおける政治的活動への参加が禁止されており、これまで政治亡命や難民認定を求めてきた人々は対象からはずされる不適格として、多くのミャンマー人亡命者は、このシステムを批判がしている。
1982年の国籍法により、ミャンマーでは二重国籍が認められていない。先の軍事政権下で、様々な理由により国を追われた何万ものミャンマー人亡命者は、難民として、あるいは他国の居住権や国籍を取得して海外で暮らすなかで、自動的にミャンマー国籍を失った。
(Irrawaddy よりJMSA抜粋翻訳)
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