ミャンマー最大都市で初のバス交通網システム 数百万人に影響
1月16日、ミャンマー最大の都市ヤンゴンで、新しい公共交通網が始動した。バスの定期運行や運転手の賃上げなど、同国初の制度を取り入れたこの動きは、ヤンゴンに住む500万人の人々の生活を一変させるかもしれない。
これまで利用者からはバスのひどい混雑、不安定な運行ダイヤ、乱暴な運転などに対し苦情が出ていた。新しいシステムでは、運行路線が約300から61に削減され、およそ200万人の通勤利用者の通勤時間短縮を目指す。
4月の議会補欠選挙を控え、スーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)は、公共交通システムについて徹底的な検討を実施した。政府統計によると、対象となったバス4000台のうち、半数は20年以上が経過している。
ピョーミンテイン・ヤンゴン管区首相は「以前は専門的な管理ができておらず、運転手やサービスの質の悪さが際立っていた。まず、バスの運行システムを改善し、次に電子支払システムを導入していく。また、交通法を遵守するよう管理統制も行う」と述べた。
改革の一環として、ヤンゴン地方政府によるヤンゴン管区交通管理局(YRTA)が設立され、官民連携でバス会社グループを管理する。
YRTAは、新しいヤンゴンバスサービスシステムに基づく運行会社8社を指定した。
この改革は、国民の大きな期待に答えることができるのか、アウンサンスーチー国家顧問の力量が試されるものとなる。
(Channel News Asiaより JMSA抜粋翻訳)
ミャンマー国軍 カチン反政府軍の3拠点制圧
ミャンマー政府軍は、カチン独立軍(KIA)の3拠点を制圧し、南部カチン州のバモ地区の司令官を拘束した。
1月18日付ミャンマー国軍(Tatmadaw)最高司令官の報告では、同日朝、KIA第3部隊第12大隊が支配するマンスィ軍区の拠点制圧に成功。カチンのほか2つの前哨部隊も間もなく陥落した。
国軍長官事務所によると、マンスィは、隣国中国への木材や家畜の密輸の主要拠点となっていた。また、KIAの第12大隊は、昨年11月のシャン州ミューズ地区のモンコーの軍事戦略地区への攻撃に関与しているという。
国軍は、反政府軍の動きを陸・空から監視し、マンガン村近くの活動拠点を突き止めた。拠点は、KIAの支配地域外にあった。
ミャンマー国境省のイーアウン大臣は1月19日、「反政府軍は兵力拡大や新たな拠点の設置をしないことにすでに合意している。シャン州における衝突が続いているのは、この合意を犯しているからだ。双方とも合意を守り、政治的対話を通じて平和的解決を見出すべきだ」と述べた。
司令官事務所はさらに、マンスィの拠点で108トンの木材を押収したと発表。これについて、KIAはコメントしていない。
KIAと国軍との仲介役を担う、カチン州の和平協議推進グループのメンバー・サンアウン氏は、「拠点制圧は確かだが、木材密輸の主要拠点という主張は受け入れられない」と述べた。
同氏は本紙の電話インタビューで「国軍の主張は軍のプロパガンダだ。KIAだけが材木の密輸をしているわけではない。木材はサガン地区から入っているので、もっと関係している者がいるはずだ。KIAの第12大隊の支配地域に森林はない」と答えた。
KIAはアラカン軍、ミャンマー民族民主同盟軍、タン国家自由軍と並ぶ、4大民族武装勢力のひとつ。2016年11月20日のミューズ郡区内と周辺の警察にたいする同時攻撃を行った。国軍が同地域で兵力と兵器の増強を行ってから、衝突が続いた。ジェット戦闘機も反政府軍の要塞爆撃に使用された。
紛争により、数千人の地元住民は故郷から逃れ、多くは中国国境を越えている。中国当局は避難民に簡易宿泊施設を整備している。
(Democratic Voice of Burma よりJMSA抜粋翻訳)
0 件のコメント:
コメントを投稿