2017年1月20日金曜日

ミャンマーのニュース(2017年1月20日)

ミャンマー急成長で シンガポールからの燃料油輸送急増

ミャンマーは、経済の急成長により石油輸入が急増している。これに伴いわずかだが、有益な海洋ルートが生まれている。東南アジア地域のハブであるシンガポールから、猛烈な成長を遂げているミャンマーへの直行ルートだ。

2017年の8%を上回る取扱量の伸びは、シンガポールから、北へ2000km離れたミャンマーに向かう軽油やディーゼルを輸送する小型タンカー群の活躍だ。ミャンマー唯一のヤンゴン港は、規模が小さく小型船舶しか扱えないからだ。

トムソンロイターエイコンの船舶データによると、現在、合計の積載量が22万DWT(載貨重量トン)ほどになる約20隻の小型タンカーが、ミャンマー向けに精製製品を輸送している。ある荷送業者によると、同航路の1年前のおよそ2倍の船舶数だという。

ミャンマー市場については誰もかなり強気だ。少数の小さなローカル船舶会社のひとつであるシンガポールのホンラムマリンは、6カ月前からミャンマー向けにオイルの出荷を始め、今や定期的に往復運行をしている。

燃料はほとんどが発電や、建設・輸送、そして特に大型車に使われるため、軽油やディーゼルなどの精製石油製品の需要拡大は、経済成長を示す有効な指針だ。

軍事独裁政権下での経済難に50年近く苦しんだのち、道路、工場、空港の再建や、国内の隅々まで張り巡らす送電網の整備を進めるため、ミャンマーは投資を積極的に呼び込んでいる。

調査会社のBMIリサーチは「ミャンマーにおける精製燃料消費は拡大傾向にあり、この先10年間、年平均6%の伸びを見せる」と予測。格付け会社フィッチグループは「需要は、力強い経済成長と、海外投資を後押しする新しい法律により勢いを増すだろう」と予測している。

ミャンマーのディーゼル需要は、2016年9月から10月にかけて11万バレル/日(bpd)に上昇。前年同月は、8万から9万bpdの上昇だった。

軽油の輸入は、2016年の1万7400 bpdから1万9900 bpd を上回り、2017年は3万7250から5万bpdに達する見込み。

(Democratic Voice of BurmaよりJMSA抜粋翻訳)


ラカイン州商務大臣 黒豆輸出に期待

2016年11月、ミャンマー港湾局は、ラカイン州の州都シットウェと、カラダン川経由でインドのミゾラムまでをつなぐ「カラダン計画」について、シットウェ港の工事がほぼ完了したと発表した。

カラダン計画は、シットウェ港の改良、河川を利用した内陸航路の充実、および道路交通網の拡充の3つの計画からなり、2014年の完成を予定していた。2017年3月にはシットウェ港が州政府に移管される見通しのため、ラカイン州商務大臣は「計画が完了すれば、港を利用して、毛蔓小豆(けつるあづき)を年間1万トン以上輸出できる」と期待を示した。

カラダン計画が完成に近づいていることを受け、同大臣は、ラカイン州が大量の毛蔓小豆の栽培を検討していることを伝えた。ミャンマーの豆の主要な輸出先はインドで、収穫後短時間で輸出できる地理的条件に恵まれているラカイン州。「ラカイン州がインドに毛蔓小豆を輸出できれば、豆取引の中心地となるだろう」と同大臣は自信をみせる。

ラカイン州政府は、チャウトー、ミャウー、ミンビャ、ブティダウン郡区に、300エーカー(東京ドーム約26個分)の土地を確保しており、豆の植え付けを行い、収穫した種を配布し、今後育成栽培を拡大する計画だ。

しかし、増産は簡単ではない。ある農家の話によると、11月の雨季の田畑の収穫後、すぐに豆を植えつけなければならないが、この地域では労働力や農機具が不足しており、豆栽培は難しく、植え付けが11月を過ぎれば、豆の収穫は大幅に減ってしまうという。

「機械なら3時間で終わるところ、人力での耕作は10日もかかる。耕作し終わるころには、土が乾燥してしまい、栽培は失敗だった」。チョウルウィン・ラカイン州政府農林畜産大臣は、ランブレにおける2016年の毛蔓小豆の50エーカーの試験栽培は、技術不足と時間不足で失敗に終わったと明かした。

(Myanmar Times よりJMSA抜粋翻訳)

0 件のコメント:

コメントを投稿