アジア開発銀行 ミャンマーの交通輸送網拡大への投資勧告
アジア開発銀行(ADB)は、地域格差のない経済成長を確かなものにするためには、今後15年間でミャンマーは、交通網を充実させるプロジェクトに450億ドル(約4兆7128億円)から600億ドル(約6兆2834億円)の投資が必要だと発表した。
ADBによると、ミャンマーは今後毎年40億ドル(約4189億円)という巨額の投資が必要となる。このため、ADBは「ミャンマー:交通網に関するポリシーノート」と題した報告書を発表し、今後数年間に様々な問題解決に取り組むミャンマー新政権に対して、交通網整備の勧告を行った。
この報告書では、地方人口の約半分にあたる2000万の人々が、年間を通じて通行可能な道路が整備されていない地域に暮らしているにも関わらず、交通網整備には過去10年の間、GDPの1~1.5%しか投資されてこなかった。
ADBは、今後5年間、毎年少なくとも1億ドル(約105億円)をミャンマーに投資する用意がある。またADBは、「地方の道路網の整備は、都市部の交通インフラと同様大変重要」とし、充実した交通網は、ミャンマーの人々に高い経済成長と格差のない発展をもたらすものだと強調した。
(The Nation よりJMSA 抜粋翻訳)
ヤンゴン 河川高速交通システムへ
ヤンゴン地方政府は、主要交通網改革の一環で、乗客用の河川高速交通システムの構築を計画している。ヤンゴン地方政府のピョーミンテイン首席大臣は7月22日、「ヤンゴンの水路を活用して、輸送コストや交通渋滞の削減につなげたい」と期待を示した。
アジア開発銀行(ADB)によると、ミャンマーは、東南アジアで他に類のない水路で名高い。特にエヤーワーディーとチンドウィン川は、同国の主要都市をつないでいる。しかし、投資やインフラ整備が足りず、輸送網の資源として十分に活用されていなかった。
ヤンゴン地方政府当局は、通勤客用の河川高速交通システムの建設と運行を行う企業の入札を行う。システムには、ラインタヤー、シュエピイター、キーミンダイン郡区を含む目的地の埠頭建設も含まれている。
新政権が民営化を予定している国営企業のひとつで、運輸・通信省の管理下にある、インランドウォータートランスポート社が、高速交通システムのライセンス発行と安全基準を満たしているかどうかの評価を行う。
同社のゾーウィン業務執行取締役は、「このプロジェクトへのADBの投資も期待している」と語った。
(Myanmar Times よりJMSA 抜粋翻訳)
中国 ミャンマーとの経済協力強化
中国の李克強首相は7月16日、モンゴルで開催された第11回アジア欧州会合(ASEM)と平行して行った、ミャンマーのティンチョー大統領との会談で、東南アジア諸国の経済発展と人々の生活向上のための支援の枠組みにおいて、ミャンマーとの協力を強化していく用意があると述べた。新華社が報じた。
李首相は「両国の経済関係は非常に深く、更なる協調の可能性がある」と述べ、両国の政治的、経済的な連携強化を呼びかけた。
(Mizzima よりJMSA抜粋翻訳)
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