2022年10月6日木曜日

2022年10月6日更新【今日のミャンマーニュース】

 ミャンマーの失脚指導者であるオーストラリア人の経済顧問に対して3年の禁錮刑

禁錮刑の身である元国家顧問のアウンサンスーチー氏に対して木曜日、さらに3年の禁錮刑延長が言い渡された。また、民主党政権のための国民民主連盟で経済顧問を務めたオーストラリア人のショーンターネル氏と国民民主連盟(以下、NLD)の閣僚3名も3年の禁錮刑を受けた。

 

ターネル氏とスーチー氏と共に起訴されたのは、NLDのソーウィン企画財務大臣、セッアウン企画財務産業副大臣、チョーウィン元企画財務大臣の3名である。

 

ヤンゴン州ダラ郡選出のボーボーウー議員は、この刑期は違法だと主張しており、同氏はラジオフリーアジア(RFA)のインタビューで、4名に対する判決の意図は、ミャンマー国民を脅かし、軍事政権である国家行政評議会(SAC)の地位を強化することだけだ、と述べた。

 

ターネル氏は、昨年の軍事クーデターで追放されたNLD主導の政府の下、2017年からスーチー氏の経済顧問を務めてきたが、NLDに近い外国人が拘束されるのは、クーデター後初めてのことである。

 

このオーストラリア人は、NLD主導の政府によって正式に任命された経済学者であるため、秘密法の下でターネル氏を投獄することは不適切だ、と弁護士のギイミン氏は述べた。


(2022年9月29日:raf記事をJMSAが要約・翻訳)

 

 イーロンマスク氏へ衛星インターネットを提供するよう要請


ミャンマーの民主化活動家たちは、反政府活動の拠点が閉鎖される中、スペースXとテスラの創設者であるイーロンマスク氏に対して国内で検閲のないインターネットサービスを提供してもらうよう求めた。


マスク氏の衛星インターネット企業のスターリンク社は、40人以上がデモにより死亡したイラン国内において、またロシアによるウクライナ侵攻で通信が使用できないウクライナ国内において、インターネットサービスを提供している。


アクセスナウによると、ミャンマーの330ヵ所の居住区のうち少なくとも54ヵ所でインターネットの利用ができないという。また軍事政権は、ウェブサイトやフェイスブックといったソーシャルメディアの利用を禁止しており、抵抗勢力の拠点では、携帯電話の通信も軍事政権により使用が禁止されている。


スターリンク社によるインターネットサービスの提供がウクライナとイランで行われたことを受け、亡命政府の通信大臣であるハティンリンアウン氏は、マスク氏に対してミャンマー国内でも同様なサービスを提供できないかと求めた。


Justice for Myanmarは今週、デジタルにおいても独裁政権を築くために、事政権が直接代理人を通じてすべモバイルネットワークを掌握していると述べた。検閲やインターネットの遮断、監視は日常茶飯事だと、当活動家グループは述べている。


(2022年9月30日:The Irrawaddyの記事をJMSAが要約・翻訳)


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2022年10月3日月曜日

2022年9月【今日のミャンマーニュース】

 2022年9月30日更新

ミャンマー国内の暴力に終止符、武器販売に対する制裁が鍵: オブザーバー

ミャンマーの軍事政権が国民に対して海外から購入した武器を使用した「戦争犯罪」 を犯している事実を受け、国内の暴力に終止符を打つためには新たな制裁対応を講じなければならない、と元軍将校や政府系オブザーバーが月曜日に伝えた。

ジュネーブの国連人権事務所は金曜日、テロや抑圧により支配する軍事政権に対して資金や武器の提供を防止するために各国はさらなる努力が必要だと報告書で訴えた。

当事務局は国連加盟諸国に対して、効果的な統治を実施していない軍事政権に対してさらなる孤立化を求め、そのビジネスネットワークにより外貨獲得を図ることを防止ために武器販売の禁止やより厳格な制裁を課すことを提案した。

2021年2月のクーデターで軍が政権を掌握して以来、米国、英国、カナダ、EUがミャンマーに制裁を科している一方で、ロシア、中国、セルビアなどいくつかの国は軍事政権に武器を供給し続けている。

ミャンマーのRFA(ラジオフリーアジア)での月曜日のインタビューによると、現在は反軍事政権市民不服従運動 (CDM) の一員である元陸軍大尉のリンテットアウン氏は、制裁は軍事政権が権力を維持するために必要な現代の武器や原材料から軍事政権を切り離すための鍵であると述べた。

ミサイルや重火器、その付属品、軍隊が使用する弾薬は、全て外国から輸入されており、原材料はもちろん、これら全てを外国から購入しなければならない。CDMのリーダーは、国際社会が効果的な制裁を実施しなければ、軍は町や村への爆撃を含む人権侵害を続けるだろうと語った。

(2022年9月19日:rfa記事をJMSAが要約・翻訳)


ミャンマー軍事政権の攻撃を恐れたバングラデシュ国境の住民

約4,000人のロヒンギャを含む約1万人の住民が、ミャンマーとの国境に位置するバングラデシュのバンダルバン地区でミャンマーの軍事政権軍の戦闘機、ドローン、迫撃砲、機関銃の発射を恐れながら生活を余儀なくされている。

金曜日の夜、少なくとも3発の迫撃砲弾が国境を越えて発射され、モハマドイクバルさん(17歳)が殺害され、その他6名が負傷し、病院に搬送された。多くのロヒンギャはクトゥパランの難民キャンプに避難している、とロヒンギャの自治区の代表らは語った。

バングラデシュ国境警備隊と沿岸警備隊は、国境沿いに警戒態勢を取っており、バングラデシュ当局は月曜日、この地域を訪問し、この危険な移住地に関して自治区の代表らと話し合いの場が持たれた。

バンダルバンのヤスミンパルビンティブリジ副長官は月曜日、記者団に対し国境沿いの自治区の要請があれば移転の可能性があると語った。金曜日にこの地区で起きた爆撃による致命的な被害を受け、バングラデシュ外務省が日曜日にミャンマー特使のアウンチョウモー氏を召喚したが、同大使が国境侵入に抗議して外務省に呼び出されたのは8月21日以来4回目となった。

同省は19日、「バングラデシュ領内の人々に死傷者を出したミャンマーによる迫撃砲弾、空からの砲撃、領空侵犯に対してバングラデシュはミャンマーに対して強い抗議を行った」と述べた。


(2022年9月19日:The Irrawaddy記事をJMSAが要約・翻訳)


2022年9月26日更新

ミャンマーとロシアの原子力協力に懸念

アナリストらは、ミャンマー軍事政権とロシアの国営原子力公社が、同国での小型原子炉建設を共同で評価する点について合意したことを受け、軍政の長期的な核兵器研究を示すものだと指摘した。

政権の科学技術大臣のミョーテインチョウ氏、電力大臣のタウンハン氏、そしてロシア原子力公社のアレクセイ・リクハチョフ最高経営責任者は、9月5日から8日までウラジオストクで開催された東方経済フォーラムに出席し、 「協力ロードマップ」 に署名した。協定の調印は、軍事政権トップのミンアウンフライン国軍総司令官のもとで行われた。

この取引は原子力エネルギー分野におけるロシアとミャンマー間の協力を促進し、ミャンマーにおける小規模原子炉プロジェクトの実現可能性を評価するものである、とロスアトム氏は9月6日に発表した声明で述べた。

同日、軍事政権は原子力を発電、科学研究、医薬品製造、産業に利用すると発表した。

同声明には、 「ロードマップは、核分野におけるロシアとミャンマーのさらなる協力に向けた明確なステップを定めたものであり、特に、同文書は、二国間の法的枠組みの拡大、ミャンマーにおける小型モジュラー式原子炉プロジェクトの実施の可能性、並びにミャンマーでの原子力に対する国民の受容性の向上に関連する人材訓練及び作業について規定している」とある。

小型モジュール式原子炉は、従来の原子炉よりも小型であり工場で建設される。その後、施工場所へと輸送され、運用および発電が実施される。

それにも関わらず、ミャンマーの政治的敵対勢力や軍事専門家は、この合意について懸念を示していた。その背景には、同国では内戦が続いており、2021年2月のクーデター後に反体制派が広がっていることを考えると、この合意が核技術を悪用する動きの始まりになるのではないかと懸念しているのがその理由だ。


(2022年9月12日:raf記事をJMSAが要約・翻訳)


中国の支援を受けたミャンマー西部の港、土地と雇用を奪っている

ミャンマー軍事政権は、チャウピュー特別経済水域 (KPSEZ) や西部ラカイン州の深海港の開発を進めようとしているが、このプロジェクトに対する地元からの抗議や昨年のクーデターの影響により大幅に遅れている。

4,300エーカーのKPSEZと643エーカーの港は、北京の野心的な一帯一路構想の一環である中国・ミャンマー経済回廊 (CMEC) の基幹プロジェクトとして進められている。

このプロジェクトは、インド洋への直接航海することができ、中国の海上交通が混雑するマラッカ海峡を迂回できるようにする点で、中国の利益にとって不可欠なものである。中国政府はまた、CMECをミャンマーと国境を接する内陸の雲南省の開発促進にも活用したい考えである。

中国国際信託投資公司 (CITIC) は、2018年11月にKPSEZ運営委員会とSEZの発展に向けた枠組み合意に調印した。これに続き2020年1月には、習近平国家主席がミャンマーを訪問し、深海港の建設に関する合意文書の調印が行われた。

この合意では、開発費の7割を中国の国営企業であるCITICが、そして残り3割をミャンマーが運営するKPSEA深海港社が出資を行う。

しかしこの合意後、ミャンマー国内では混乱が起きている。同時に、開発の全体的な進捗は、プロジェクトに対する地元住民の懸念に関連する問題により妨げられている。

まだKPSEZの開発は進んではいないが、軍管理下にある機関は、提案された工業地帯の250エーカーの土地を押収しようと計画している。4つの集落から成るこの土地には70人以上の地元農民が生活しており、多くの村民らは土地の強制押収に反対している。

一部の村民は、自分たちの土地が、他の所有者によって所有されていることを示しているという疑わしい法律文書を、外部者が自分たちの土地を奪おうとするために使用していると主張している。


(2022年9月13日:The Irrawaddy記事をJMSAが要約・翻訳)


2022年9月15日更新

ミャンマーでの医薬品の価格が高騰、診療所では物資が不足

ミャンマーでは、医薬品価格の高騰により一般的な医薬品の価格が度々倍増しており、診療所ではしばしば供給不足に陥っている。それにより多くの人々を治療が受けられないと軍事政権下の情報筋は伝えた。

鼻かぜやインフルエンザの治療に使われる一般的な薬ですらミャンマーの文民統治を転覆させた2021年2月1日の軍事クーデター前の2倍の値段に高騰している、と複数の情報筋は述べた。

「物価はずっと上がっている」と旧首都ヤンゴン在住の住民はRFA(ラジオフリーアジア、以下RFA)に語った。 「広く使われている家庭薬のミクサグリップのパッケージの価格は、これまでは600チャット (0.29ドル)だったが、今ではおよそ1,800チャットで販売されている」とRFAの関係者は、セキュリティー上の問題を理由に匿名を条件に伝えてくれた。

「当面の間、ミクサグリップは店頭でも販売はされていなかったが、最近になり再び店頭に並ぶようになった」と同氏は語った。

他の医薬品価格も急騰しており、情報筋によると、心臓病治療に使われるカーディバスが1,000チャット (0.48ドル) から1,500チャット以上へとほぼ倍増した他、高血圧治療薬Amlong-5が3,400チャット (1.62ドル) から6,500チャットに上昇したという。

ヤンゴン市ミンガラドン区のある薬局の経営者は、「製薬会社が負担する費用が毎日変わるため、医薬品の在庫を維持するのが難しい」 と述べた。

RFAは、家庭用医薬品の法外な価格についてミャンマーの製薬会社に問い合わせをしたが、当直の職員はその件についてコメントはできないとのことだった。またミャンマー医療品医療機器企業協会に関する質問に対してもノーコメントであった。


(2022年9月8日:rfa記事をJMSAが要約・翻訳)


ミャンマーの軍事政権指導者、ロシアでの会談でプーチン氏から絶賛を受ける

国営メディアによると、ミャンマーの軍事政権指導者であるミンアウンフライン国軍司令官は、ロシア東部の都市ウラジオストクで水曜日に初の直接会談を行い、国際的な安定をもたらす世界の指導者としてロシアのプーチン大統領を称賛した。

ミンアウンフライン氏もインタビューで、深刻化する自国の危機は制御されていると主張した。同氏は、2021年2月のクーデターで政権を掌握して以来、ロシア訪問は3度目である。6カ月前のロシアによるウクライナ侵攻以来の外交的孤立とは異なり、ミャンマーでの軍事政権による政権掌握以来、ミャンマーは国際的孤立に直面しており、ロシアは軍事政権の数少ない同盟国の一つである。

ロシアのタス通信によると、この軍事政権トップが直面している問題は、ロシアが 「苦難の時代を経験した」 およそ30年前に起きたソ連崩壊に確実につながった事柄について連想する内容だと伝えた。

「ロシアの援助により、ミャンマーは精力的な発展を遂げている」 とミンアウンフライン氏は、極東経済フォーラムでの水曜日の会合で述べた。「ロシアは、自国を統治し始めることで世界的に指導的な地位に就いたと言える」と、同氏述べた。

「ロシアは世界の安定をコントロールし、組織化しているため、我々はロシアをリーダーとしてだけでなく、世界のリーダーとしても見ている」 と、同氏は付け加えた。

ミンアウンフライン氏はロシアのRIAノーボスチ国営通信社(以下、RIA)とのインタビューで、ミャンマーがロシアの石油製品の購入を開始したと伝えた。

「ロシアからミャンマーへの石油製品の供給は、すでに滞りなく行われており、数日中にはロシアから最初のディーゼル燃料の供給を受ける予定だ」と述べ、ミャンマーがドル建てによる輸入代金の支払い方針から変更する可能性を示唆した。

「ロシア側が希望する支払い通貨が何であれ、私たちはそれに合わせ支払を行う。通常は、他の通貨の受取りと転送に多くの制限があるが、これにより作業が大幅に簡素化される。この問題が解決されれば、ルーブルで支払うのが妥当と考える」と、RIAは同氏の言葉を引用した。


(2022年9月7日:RFA記事をJMSAが要約・翻訳)


2022年9月8日更新

ミャンマー軍事政権、政党に新たな制限

ミャンマー政権は、政党が政権の選挙管理委員会の許可なしに国際機関や外国籍の者との会話を禁止するなど政党へのさらなる規制を導入した。

軍政の連邦選挙管理委員会(以下、UEC) は8月11日、政党に対し外国の団体や関係者と会う前に承認を得るよう求める通知を出した。また当局は先週、外国組織がミャンマーの政党と面会する場合は、大使館を通して同政権の外務省に報告することを義務付けた。

UECによると、外務省の回答に基づいて行動すると述べ、このような制限はミャンマーの選挙制度の歴史上前例がないという。

UECは8月11日の通知では、2020年の総選挙に外国の大使館、国際的なNGO、国内の関連団体が介入したとして非難し、ミャンマーの軍事政権は、大規模な選挙に対する不正行為により総選挙が台無しにされたと語気を強めた。

軍が起草した2008年憲法第407条 (c) と第408条、政党登録法第6条 (f) を引用して、UECは8月11日に発行した通知の指示に従わない場合、政党を解散させると警告した。

その内容には、「外国政府、宗教団体その他の団体又は外国人から直接又は間接に資金、物資その他の援助を受け、かつ、支出する場合」と明記されている。

来年には総選挙が控えており、改正が進められている政党登録法にもさらなる規制が予想される。


(2022年8月30日:The IrrawaddyをJMSAが要約・翻訳)


ミャンマー中央銀行副総裁に元将官が就任

実業界で著名なアウンコウィン氏の義兄で最近退官した将官が、軍事政権が支配するミャンマー中央銀行 (以下、CBM) の副総裁に任命された。

ゾーミンナイン少将は、CBMの理事会を刷新し、同行の3名の副総裁のうちの1人に指名された。同氏の妻はティンティンオン氏で、ミャンマーで最大規模である民間銀行カンボーザ銀行の会長であるアウンコウィン氏の妹である。

今回の人事異動により、CBMのタンニェイン総裁と副総裁のウィントゥ氏が失職し、副総裁のタンタンスウェ氏が総裁に昇格した。タンタンスウェ氏は4月、ヤンゴンのバハン郡区の自宅で反クーデター抵抗勢力の戦闘員によって銃撃された。

ゾーミンナイン氏によるCBMの加入にあたり、ミャンマー軍から引退するよう命令されるまでは国防省の会計部長を務めており、8月19日に同氏の任命は発表された。

以前は、前軍事政権第3書記のウィンミン将軍の個人参謀として国家法秩序回復評議会を務めていた。


(2022年8月30日:The IrrawaddyをJMSAが要約・翻訳)


 2022年9月1日更新


ミャンマー軍政長官、元政権幹部に外交政策助言を求める

ミンアウンフライン氏は、国際関係に関する 「革新的なアイデアと政策提案」 を同氏に与えることを任務とする、いわゆるシンクタンクにメスを入れ、組織をイエスマンで固めた。

ミャンマー戦略国際問題研究所 (MISIS) は、外務省の管理下に置かれることになり、内部には軍政関係者で多数を占めている。

テインセイン政権下で同じ立場を務めた軍事政権の外務大臣を務めたワナマウンルイン氏とテインセイン政権の顧問を務めた国際協力大臣のココライン氏は、地域および国際情勢の評価と調査を行っているシンクタンクの後援者として職務に就いている。

他のメンバーでは、テインセイン氏の顧問を務めた国家開発党委員長のナイジンラット氏、そしてミンアウンフライン氏の諮問委員でもあるイーイーヌウェ博士も在籍している。

このシンクタンクの事務局長は、軍事独裁者であったタンシュエ氏の義理の息子である戦略研究訓練部の局長のゾーピョーウェイ氏である。

MISISは、1992年に当時の政権によって設立され、国家法秩序回復評議会と呼ばれ、外務大臣が議長を務め、各省庁の長官がメンバーとなっている。当時は 「ミャンマー戦略・国際問題研究部」 と呼ばれ、地域や国際の平和・安全保障問題を研究していた。

2013年に独立したシンクタンクとして再設立され、MISISと命名されたが、その後も軍人によって支配され続けた。また防衛大学校や軍研究本部の幹部、元公務員、著名な学者などもそのメンバーであった。

軍事政権の管理下にある英字新聞 「The Global New Light of Myanmar」 によると、この組織の目的は、トラックII外交を効果的に活用し、相互に持つミャンマー内外のシンクタンクとの友好的かつ緊密な協力を通じて、革新的なアイデアを創出し、政策提案を行うことを視野に入れた地域・国際問題に関する研究、観察、調査を行うことであるという。


(2022年8月19日:The IrrawaddyよりJMSAが要約・翻訳)


インド外相、ミャンマー軍事政権との関係を擁護

最近行われた死刑執行と来年2023年に予定されている選挙の正当性について国際的懸念が高まっているにも関わらず、インドの外相は木曜日、ミャンマーの軍事政権との関係を擁護した。

ミャンマーの10年にも及ぶ民主化の実証検証は昨年中止され、軍部がアウンサンスーチー氏率いる民主政府をクーデターにより追放した後、ミャンマーは血なまぐさい紛争へと進んでいった。

西側諸国の一部は同国との関係に一線を引き、軍事政権に対する経済制裁を課すことにより、ミャンマーは国際的に孤立していった。

だがインド、中国、そしてロシアは、閣僚級の訪問を行うなど、政権との関係を続けている。

インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相は、「ミャンマーに対するインド政府の立場は何十年にも渡り一貫しており、植民地主義に反対して自由を求めて戦ってきた時代のインドにまで遡る」と語った。

「我々の関係は、その日の政治で判断すべきものではない」 とジャイシャンカル氏は、バンコクのチュラーロンコーン大学で行われた演説で聴衆に語った。

インドは、隣国として組織犯罪や新型コロナウイルス、ミャンマーの反政府勢力など国境問題で軍事政権との関係を避けられなかったという。

「我々は、国境関係と隣国であることの複雑さにも対処しなければならない」 と彼は述べた。


(2022年8月19日:The IrrawaddyよりJMSAが要約・翻訳)


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2022年8月25日木曜日

2022年8月25日更新【今日のミャンマーニュース】「コメの価格高騰もミャンマー国民の苦難の一つ」「燃料不足で価格が高騰、ミャンマーのドライバーは苦しい思い」

 米の価格高騰もミャンマー国民の苦難の一つ

東南アジアの主食である米やその他の商品価格がこの2カ月間で5割も高騰しており、紛争が続くミャンマーですでに祖国を追われたミャンマー国民にとっては、別の苦難に直面していると業者関係者や消費者は語っている。


世界食糧計画(WFP)がまとめた最近のデータによると、ミャンマーにおいてベースとなる食糧の平均価格は、過去1年間で35%上昇している。


地元で最高級米と言われているシェボポーサン米の24ピー袋(108ポンド)は、さらに値上がりしている。7月1日に66,000チャット(31ドル)で売られていた一袋が今では90,000チャット(42ドル)で販売されている。ヤンゴンの小売市場では、同米の価格が10万チャット(47ドル)にまで跳ね上がることもあると業者関係者は語っている。


紛争の発端となった2021年2月1日の軍事クーデター以前は、この米の24ピー袋の価格は52,000チャット(25ドル)だった。


このインフレは、民主的に選ばれた政府が追放されて以来、品質が良くない米でさえ買うことが難しくなり、仕事がなかなか見つからない低所得者たちを直撃していると情報筋は述べている。ヤンゴンの低所得者は、以前は25,000チャット(12ドル)だった低品質の米が、今では45,000チャット(21ドル)で売られているという。


ミャンマー米穀連合会のイェミンアウン会長によると、米の価格高騰はCOVID-19ウイルスの発生、ミャンマーの政情不安、そして生産コストの高騰が原因だと述べた。


(2022年8月15日:rfaよりJMSAが要約・翻訳)



燃料不足で価格が高騰、ミャンマーのドライバーは苦しい思い

燃料不足によりミャンマーの主要都市でガソリンスタンドが閉鎖され、物価がクーデター以降2番目に高い水準まで高騰しており、政権による輸入制限と為替操作が原因であると批判が起きている。


軍事政権のエネルギー省の燃料輸入・貯蔵・流通監督委員会は金曜日、燃料不足により8月7日からの5日間で600チャット(0.30ドル)、4割近く価格が高騰したと発表した。


日曜日時点での1リットル当たり(0.25ガロン)のディーゼルとオクタンの平均価格は、それぞれ1,970チャット(0.94ドル)、そして1,615チャット(0.77ドル)だったが、金曜日には共に2,550チャット(1.21ドル)、そして2,245チャット(1.07ドル)に値上がりしている。


燃料不足による価格高騰が原因で、ミャンマーの最大都市であるヤンゴンやマンダレーを含め、ほとんどの州や地域の主要都市にあるガソリンスタンドでは燃料不足により閉店したり、販売制限を余儀なくされている。


市外では92オクタンを1リットル2,850チャット(1.36ドル)で売る店もあり、バイクには2,000チャット(0.95ドル)で、車に対しては20,000チャット(9.53ドル)で販売しているところもあり、さらには道端でガソリンを小瓶に入れて様々な値段で販売していた者もいる。


国内の燃料不足と価格高騰にも関わらず、軍事政権のミンアウンフライン国軍総司令官は 8月8日、政権の業務調整会議において同政権は年間13億ドルの石油および石油製品の輸入を削減することにより支出を減らす対応を取ると発表した。



(2022年8月12日:rfaよりJMSAが要約・翻訳)


2022年8月18日木曜日

2022年8月18日更新【今日のミャンマーニュース】「ミャンマー紛争にロシアを巻き込む」

 皮肉に聞こえるかもしれないが、ミャンマーが日を追うごとにシリアや南スーダンのようになりつつある昨今、ロシア外相が先週ネピドーを訪問し、非難の的となっているミャンマーの軍事政権に必要な道徳的、政治的支援を提供したのは、まさに適切なことだったと言える。


ネピドーで開催されたイベントに参加した外国の高官の中で最高位の人物であったロシアのアレクサンダーフォミン国防副大臣は、同イベントの2日後、ミャンマーを「信頼できる同盟国であり、戦略的パートナー」と語った。


ロシアがウクライナに侵攻したとき、同政権はクレムリンを支持し、報道官は「ロシアは依然として世界平和のための勢力の均衡を保つ役割を果たす強国である」と述べた。


現在でもロシアはミャンマー軍への主要な武器供給国の一国であり、2001年以降、少なくとも7,000人のミャンマー人の幹部候補に対して大学院での教育を提供している。


モスクワは、ミャンマーに戦闘機、ヘリコプター、防空システムを提供しており、ミャンマーの政権指導者が中国からよりもロシアからの軍需品を好んで使用するということは誰もが知る事実である。


しかし今日では、二国間の関係は軍事的なものだけに留まらず、モスクワは、ミャンマーとの外交、経済、貿易、そして安全保障関係に関して幅広い関係性を持つことを目指している。


同時期にカンボジアで開催されていた地域閣僚会議から締め出されてしまった孤立したミャンマーの指導者たちは、ラブロフ氏を満面の笑みで迎え、ミャンマーの軍事政権が強力な友人を得たことをアピールした。


(2022年8月8日:The IrrawaddyからJASAが要約・翻訳)

2022年8月8日月曜日

2022年7月18日更新 【今日のミャンマーニュース】「軍事政権、企業に対して海外からの融資返済の差し押さえを命令」

 ミャンマー政府中央銀行(CBM)は7月13日、海外から融資を受けている国内外の企業や団体に対し、融資の利子の返済を一時的に停止するよう指示を出した。

AD(認定ディーラー )免許を持つ銀行は、海外の金融機関からの融資返済計画を顧客に周知し、必要に応じて準備するよう勧める旨の文書を、外貨購入をしているAD免許を持つ銀行に送付した。

この命令は、国外への外貨流出に対して厳しくするための措置だと企業関係者らは見ている。

批評家らからは、この命令がミャンマーで事業を行っている外資系企業に対してさらなる障壁をもたらし、外国の金融機関がミャンマー市場からの低金利金融商品を差し控える恐れがあると強調した。

外為法によると、国内外の企業や団体が海外の銀行から融資を受ける場合、ある一定基準を満たす必要があるため、親会社はCBMの許可なしには融資を受けることは認められない。

自暴自棄になりつつあるCBMは、AD免許を持つ銀行に対し7月18日までに外資系企業による所有率が35%に達するミャンマー企業の外貨口座をミャンマーのチャット通貨に変換するよう指示を出した。

CBMは、AD免許を持つ銀行で外貨預金口座を開設した企業に対し、7月18日までに外貨預金口座にある米ドル保有額を当行に提出するよう通知した。

CBMは、外国為替管理法に基づく指示に従わない企業には、措置を講じると警鐘を鳴らしている。

闇市場レートが1ドル=2,100チャット以上に高騰しているにも関わらず、軍事政権は外貨保有者に1ドル=1,850チャットのレートでドルを交換するよう強く求め、チャットに対するデフレ圧力と対峙している。

その当時の指数関数的に高騰していたミャンマーのチャットのクーデター前の価値は、1ドル当たり1,330チャット程度であった。


(2022年7月18日:DVBよりJMSAが翻訳)

2022年7月18日更新 【今日のミャンマーニュース】「外資系企業によるミャンマー企業への外貨出資率35%をミャンマーのチャット通貨に変換」

 ミャンマー中央銀行(CBM)は7月15日、外国為替監督委員会(FESC)の会合であるNo.32 / 2022の決定に基づき、ミャンマー企業の35%を所有する外資系企業に対し、各自の口座にある外貨をミャンマーのチャット通貨に変換しなければならないと発表した。

この発表によれば、ミャンマー企業の35%を外資系企業が所有するミャンマー企業の一覧をこの発表と共に外国為替公認ディーラー(AD)に送ったとのことだ。

ディーラーは、7月15日午後6時までに各銀行に外国為替口座を開設した企業の外貨口座残高の空欄を証拠として電子メールに記入し、送らなくてはならない。

また、7月18日午後6までに外貨からミャンマーのチャット通貨の交換を迅速に行い、銀行と顧客(入札)、そして非貿易向け(リアルタイムR)の一覧に金額を記入しなくてはならない。

この指示に従わない場合、外国為替管理法第35条に基づき、違反者に対して措置が取られることになる。

(2022年7月18日:THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMARよりJMSAが翻訳)


2022年7月19日更新 【今日のミャンマーニュース】「ミャンマーにおける中国の3大インフラ構想に注目」

 中国がミャンマーを通じてメコン諸国との関係再構築を目指す重要なメッセージを発信することを目的に、ミャンマーでランカン-メコン協力会議(LMC)の共催が予定されている。

これに先立ち、中国外相が今月上旬に内戦で荒廃したミャンマーを訪問した。

北京による戦略的かつ経済的利益が集中するミャンマーにおいて、王毅外相の訪問後中国は、3つの野心的な計画を練りつつも慎重に状況を注視している。

中国は、ミャンマーのリスクが少ない地域で野心的なプロジェクト実施を検討しているとみられる。

こうした計画は、ミャンマー国内での中国の経済的かつ政治的影響力を飛躍的に高めるだけでなく、シャン州東部と北部で中国と同盟関係にある民族武装組織(EAO)に地政学的な優位性を与えようとするものである。

欧米諸国が政権の人権侵害を理由にミャンマーを敬遠する一方、中国はミャンマーのインフラプロジェクトにおいて唯一の関係国となり、政権の私腹を助長することになりかねない。

情報筋によれば、LMCによる新たな国際陸海空貿易回廊によりミャンマーに対して中国の経済的依存度をより高めることで、ミャンマーは中国にとっての「お得意様」国家になることは不可避となるだろう。

LMC プロジェクト

中国による一方的なダム建設の実施を受け、6カ国(中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム)で構成されるメコン川流域諸国の小規模地域協力機構「LMC」が設立された。

2016年以降中国は、文化的イベント、農業プロジェクト、そして地域間をつなぐインフラプロジェクトに至るまでメコン諸国にとって積極的な関係国かつ保証国として実績を上げてきた。

ミャンマーでの会合の際に中国は、農業、水資源、デジタル経済、航空宇宙、教育、公衆衛生に関わる6つの協力プログラムを提案した。

しかしLMCの主な目的は、中国-ラオス間を結ぶ鉄道の建設など各国間の輸送インフラプロジェクトや国境を越えた経済協力を売り込むことである。

中国は昨年8月、ミャンマー軍事政権に600万米ドル以上を拠出し、文化、農業、科学、観光、動物ワクチンを含むLMCの下で行う21のプロジェクトに資金援助を行うことを発表した。

ミャンマーのワナマウンルイン外相との会談で王氏は、「LMCの質を高め、向上させる」ことを目的に、北京はミャンマーとの調整および協力を強化する旨意を示していると伝えた。

これを受け、中国が資金提供を行うメコン-ランカン協力国家調整ユニット(ミャンマー)がミャンマーに発足した。

中国とミャンマーの関係に詳しい地元のオブザーバーによれば、王氏の訪問は、一部の中国国内のアナリストからは否定的な意見が出ているものの、北京がLMCを通じて政権を全面的に支援していることを示しているという。

クーデターにより生じた政治的かつ社会的危機を緩和するため、軍事政権は外国からの投資を切に願っているのである。

「もしこの国が完全に無政府状態に陥れば、中国にとって悪夢となり、中国はそれを(自国の利益のために)心配しているのです」と当オブザーバーは語った。

LMC下での中国は、シャン州東部のあまり知られていない戦略的な港湾プロジェクトなど様々な分野でミャンマーに対して積極的な支援を行っている。

中国大使館は先月初め、LMC特別基金の支援を基に実施予定のワンポン港の改修工事プロジェクト履行に向けた調査が終了したことを発表した。

また中国は、2018年から同港を地域の貿易拠点とするために数百万ドルの投資を行ってきた。

中国大使館によれば、当プロジェクトの調査には、環境や社会に与える影響評価、費用の見積もり、設計計画や運用研修プログラム等が含まれているとのことである。

シャン州東部のタチレイ地区に位置し、メコン川に面する戦略的な港湾であるため、中国にとってメコン地域への影響力を強めるには重要なプロジェクトである。

北京は、ワンポン港をメコン川流域の主要港の一つにすることを公約として掲げている。

この港は、ラオスとの貿易に大きな役割を果たすとともに他の大メコン圏(GMS)諸国を結ぶ道筋を開くものになる。

さらにコロナ蔓延時には、ミャンマーはこの港からラオス経由で中国に米を輸出していた。

このワンポン港の拡張工事の完成で輸送用コンテナの取り扱いが可能となり、ミャンマーとGMS諸国との貿易が活発になることが期待されている。

またこの計画により、シャン州東部での中国の経済的影響力が高まる。

ミャンマー国内で軍事政権が発足して以降中国は、シャン州東部を含むサルウィン川東部の支配権を獲得するために積極的に活動を行っていた。

さらにLMCにおいて、サルウィン川の水力発電所の再開やサルウィン流域のいわゆる開発プロジェクトを大メコン圏プロジェクトの一部として扱うことが中国にとって主要な優先事項の一つとなっている。

中国は、シャン州での巨大ダムの建設計画以外にもサルウィン川沿いに少なくとも7つのダム建設を計画している。

中国とタイの企業による共同開発として計画される7,000メガワットのモンタンダムは、シャン州ではタサンダムと呼ばれ、国内最大の水力発電ダムとなる。

地元住民の強い反対にも見舞われたが、ダムは計画段階に入っている。

この動きにより中国の経済的かつ政治的影響力が高まり、中国とワ州連合軍(UWSA)を含むこの地域の同盟EAOに対して経済的かつ地政学的な優位性を与えることになる。

軍事政権発足以降の中国はというと、同盟関係にあるEAOの協力を得ながら中国-ミャンマー間の経済回廊(CMEC)沿いやサルウィン川東岸に緩衝地帯を設けることに力を入れている。

同盟関係にあるEAOとシャン州復興評議会(RCSS)との間で起きている紛争を考慮し、中国は友好的なEAOにこうした地域の領有権を確保するよう訴えているようである。

さらに重要なことは、サルウィン流域での高まる中国の影響力により、サルウィン川の水力発電所の再開やサルウィン流域のその他の開発プロジェクトがLMCの一部となる可能性があるということである。


 (2022年7月11日 イラワディよりJMSA翻訳)