米の価格高騰もミャンマー国民の苦難の一つ
東南アジアの主食である米やその他の商品価格がこの2カ月間で5割も高騰しており、紛争が続くミャンマーですでに祖国を追われたミャンマー国民にとっては、別の苦難に直面していると業者関係者や消費者は語っている。
世界食糧計画(WFP)がまとめた最近のデータによると、ミャンマーにおいてベースとなる食糧の平均価格は、過去1年間で35%上昇している。
地元で最高級米と言われているシェボポーサン米の24ピー袋(108ポンド)は、さらに値上がりしている。7月1日に66,000チャット(31ドル)で売られていた一袋が今では90,000チャット(42ドル)で販売されている。ヤンゴンの小売市場では、同米の価格が10万チャット(47ドル)にまで跳ね上がることもあると業者関係者は語っている。
紛争の発端となった2021年2月1日の軍事クーデター以前は、この米の24ピー袋の価格は52,000チャット(25ドル)だった。
このインフレは、民主的に選ばれた政府が追放されて以来、品質が良くない米でさえ買うことが難しくなり、仕事がなかなか見つからない低所得者たちを直撃していると情報筋は述べている。ヤンゴンの低所得者は、以前は25,000チャット(12ドル)だった低品質の米が、今では45,000チャット(21ドル)で売られているという。
ミャンマー米穀連合会のイェミンアウン会長によると、米の価格高騰はCOVID-19ウイルスの発生、ミャンマーの政情不安、そして生産コストの高騰が原因だと述べた。
(2022年8月15日:rfaよりJMSAが要約・翻訳)
燃料不足で価格が高騰、ミャンマーのドライバーは苦しい思い
燃料不足によりミャンマーの主要都市でガソリンスタンドが閉鎖され、物価がクーデター以降2番目に高い水準まで高騰しており、政権による輸入制限と為替操作が原因であると批判が起きている。
軍事政権のエネルギー省の燃料輸入・貯蔵・流通監督委員会は金曜日、燃料不足により8月7日からの5日間で600チャット(0.30ドル)、4割近く価格が高騰したと発表した。
日曜日時点での1リットル当たり(0.25ガロン)のディーゼルとオクタンの平均価格は、それぞれ1,970チャット(0.94ドル)、そして1,615チャット(0.77ドル)だったが、金曜日には共に2,550チャット(1.21ドル)、そして2,245チャット(1.07ドル)に値上がりしている。
燃料不足による価格高騰が原因で、ミャンマーの最大都市であるヤンゴンやマンダレーを含め、ほとんどの州や地域の主要都市にあるガソリンスタンドでは燃料不足により閉店したり、販売制限を余儀なくされている。
市外では92オクタンを1リットル2,850チャット(1.36ドル)で売る店もあり、バイクには2,000チャット(0.95ドル)で、車に対しては20,000チャット(9.53ドル)で販売しているところもあり、さらには道端でガソリンを小瓶に入れて様々な値段で販売していた者もいる。
国内の燃料不足と価格高騰にも関わらず、軍事政権のミンアウンフライン国軍総司令官は 8月8日、政権の業務調整会議において同政権は年間13億ドルの石油および石油製品の輸入を削減することにより支出を減らす対応を取ると発表した。
(2022年8月12日:rfaよりJMSAが要約・翻訳)
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