2016年4月5日火曜日

「ミャンマーに学ぶ海外ビジネス40のルール」はじめにを一部抜粋。その3


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「ミャンマーに学ぶ海外ビジネス40のルール」はじめにを一部抜粋。
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私たち日本人にとって、海外ビジネスにおけるパートナーは、「外国人」であることが多いです。先ほどから挙げているように、言葉も文化も、日本とは異なる部分が多数あります。そうした環境でビジネスを行うとき、日本人は必ずと言っていいほど、違和感を抱く瞬間があります。
「日本人のように時間や期日を守らない」
「いつまでたっても連絡をしてこない」
「なかなか信頼関係を築けない、職場環境にハリがでない」
 ……などなど、日本ではあたりまえのことが、あたりまえではないことがあります。小さなフラストレーションが積み重なり、「この国はビジネス環境として不適合だ」など、尚早で不適切な判断を下してしまう人や企業が、現在までに数多くあったことでしょう。これは、せっかくのビジネスチャンスを、自ら潰すことになってしまいます。
 海外ビジネスでのトラブルや不安は、必ずしもパートナーのせいではありません。なぜなら、海外のビジネスパートナーからみれば、私たち日本人こそ「外国人」なのですから。
 いくら日本企業の出資による海外拠点であっても、現地の人々と関わる以上、現地の人々の慣習や仕事の仕方を無視することはできません。・・・・
働く理由も、日本とは違う国がたくさんあります。やりたい職種だからと、あなたの企業に応募してくるとは限りません。些細なことで相手のプライドを傷つけてしまい、翌日から出社してこなくなるなんてことも、実際にあります。
 
 なんだか面倒だなと思ったかもしれませんが、それはお互い様です。生まれ育った環境が180度違えば、働き方や、その国のビジネスマナーも異なっていて当然なのです。大切なのは、どちらか一方が相手に100%合わせることではなく、まずは私たちが相手を理解することです。・・・
私はミャンマーで仕事をしているなかで、日本では考えられないトラブルに見舞われたことがあります。
でも、とんでもないとクレームしたりするのは日本人の感覚で、ミャンマー人にとっては受け入れがたいことでも、受け入れて行きていかざるを得ないと、じっと我慢していることもあります。
なぜ、そうした感覚や行動の違いが起こりうるかは、相手の国や文化、人々の生活環境を知れば、おのずと見えてきます。すると、お互いにとっての「ベスト」を見出し、共存していく道もひらけるでしょう。海外ビジネスで成功するには、経営戦略も欠かせませんが、「人」との関わり方が重要なのです。

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