カンボジアのフン・セン氏、ミャンマーを諦める
カンボジアのフン・セン首相は2月16日、ミャンマーの政治危機解決の匙を投げた。
フン・セン首相は、ASEAN議長国に就任してわずか1カ月半で、ミャンマー情勢を解決しないまま進展がないことを認めた上で、「あと10カ月と14日しか残っておらず、ASEAN議長国としての私の任務は終わるだろう」と指摘し、その解決の難しさから「次のASEAN議長国がこの問題を引き受けるべきだ」などと述べている。フン・セン首相の発言は、軍事クーデター依頼初めて外国の指導者がミャンマーを訪問したことで、現在のミャンマー国軍による統治に正当性を与えたとして広く批判を浴びたことを受けたものだ。
ミャンマーでは、何の進展もないままクーデターから1周年を迎え、この1年間に、治安部隊は約9160人の市民を逮捕し、1550人以上を殺害している。また、軍事衝突は5400万人の国土の大部分を巻き込み、40万人以上が避難している。
今後のミャンマー情勢に関して、カンボジアの政治評論家は、今年後半にASEAN特使の訪問が予定されていることから、「絶望的な状況ではない」との見方を示している。その一方で、シンガポールや中国の専門家やアナリストからは、5つの合意項目を実行し、ミャンマー国内の状況が改善しなければASEANの立場は変わらないだろうとの声が上がっている。
※2021年2月1日に民主的に選出されたミャンマー政府を転覆させたミンアウンフライン国軍司令官は、2021年4月にジャカルタで開かれた首脳会議でASEAN指導者と会談し、5つの合意項目(1.暴力の停止、2.政権と退陣した国民民主連盟(NLD)の対話、3.ASEAN特使による対話の仲介、4.人道的支援の提供、5.ASEAN特使と代表団はミャンマー訪問し、全ての関係者と面会すること)に同意している。一方、ASEANは昨年10月15日以来、5項目を完全に守らなかったとして、ミャンマー高官の会議出席を禁止にしている。
(2022年2月16日、RFA記事よりJMSA翻訳)
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