ミャンマーデルタ株の蔓延
軍事政権の保健省によると、12月下旬からミャンマーのオミクロン株感染者数が100件以上記録されている。
また、ドバイから帰国した4人の市民が12月28日にオミクロン株に感染し、さらに1月20日までに114件のオミクロン感染者を記録したと述べた。
同省の健康促進局のタンソーナイン医師は、「ほとんどのウイルスは外部から持ち込まれ、国内で広がる可能性はとても低いです。外国から帰国した家族の2人だけがウイルスを持っており、彼らがそれを他に移す可能性は低いとされています。状況は制御されています」と語った。
また、オミクロン感染はおもにマレーシア、インド、アラブ首長国連邦、タイ、フィリピン、シンガポールからの帰国者と数人の外国人に加え、感染した帰国者の家族2人だと述べた。
そして「国際的には、オミクロン感染が拡大しているが、ミャンマーでは検出された株のほとんどがデルタ株です。私たちは、その影響を軽視することはできませんが、重症化と入院数の増加は、ほとんどがデルタ株の影響だと報告されています」と彼は述べた。
マンダレーの慈善団体の労働者は、「呼吸困難で苦しんでいる患者がいました。また、コロナウイルスで亡くなった患者もまだいますが、死亡者数と入院患者数は昨年の6月から9月に比べると減少しています。私たちは現在1日に7、8人の患者を病院に送っています」と語った。
軍事政権は、マンダレーではオミクロンの感染は報告されておらず、昨年から感染者数が減ってきているが、乗客はマンダレーの空港とバスターミナルでPCR検査が実地されていると述べた。
保健省は、2020年3月から2022年1月19日までの間に53万3,604人が新型コロナウイルスに感染し、1万9,306件が死亡、51万1,630人が回復したと報告した。コロナの感染者はまだ日々報告されており、感染率は約1.5%と推定されている。
(2022年1月20日、The Irrawaddy記事より翻訳)
ミャンマー国軍とAAの関係
「ミャンマー西部のラカイン州の民族武装集団「AA」が、ほぼ1年間政権を握っている軍事政権から、行政権及び司法権を掌握している」と市民は語った。
アラカン軍(AA)は2009年に民族的な抵抗集団として始まり、ミャンマーで最も力を持っている民族軍の1つに成長した。2020年に国軍と停戦合意する前に、ラカインで反乱を起こした。
2021年2月1日にクーデターで政権が国軍に引き継がれた時に、ラカイン州はミャンマーの他地域で起こった暴力の大部分は免れた。その間、アラカン軍(AA)とその政治部門、ユナイテッド・リーグ・オブ・アラカン(ULA)は、特に同州北部で、事実上州を支配している行政機関を立ち上げた。
今では、かつてミャンマー軍とアラカン軍(AA)の激しい戦争地であった地域さえも、主流なイベントの前や学校での授業前にラカイン国歌を聞くのが一般的になっている。
ラカイン州のミャウウー地区の住民のゾートゥンは、「ULAとAAの作戦の2,3年後、ラカイン州が独自の道を切り開いたことに驚いています。私たちは現在独自の国歌を歌っています。この新しい状況は、ULAとAAの力の向上に基づいている」と述べた。
停戦中、AAは行政機構をコントロールしてきた。ほとんどのラカイン州地域の司法はAAにより運営されており、AAは昨年8月1日以降、ラカイン州であった全ての刑事事件を報告するよう住民に促した。
アウンタンシュエ元議員は、多く人々が、軍事政権よりもULAが運営する裁判所を頼っていると語った。
「今では、政府の司法と軍事政権の行政機構の力が下がってきていることがわかります。その一方で、人々は正義を求めるためにULAを頼っています。これは大きな変化と言えるでしょう」と彼は述べた。
また、AAに司法が受け継がれてから、地方での犯罪は大幅に減少したと述べた。
軍事政権は一部の地方にAAを支持しないよう警告したり、裁判所で訴訟を起こしたり、AAの全活動を中央政府に報告したりしていた、と同州住民が語っている。
しかし、軍事政権の報道官であるゾーミントゥン氏は、軍隊はAAと強い関係を持っていると述べている。
(2022年1月19日、RFA記事より翻訳)
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