2021年11月29日月曜日

2021年11月29日【今日のミャンマーニュース】「ミャンマーと中国を結ぶ二つの陸路にて貿易が再開」他

 ミャンマー保健相 日本財団会長と対談

テッカインウィンミャンマー保健相は、14日に保健省の会談室にて、日本財団会長の笹川陽平氏をはじめとする使節団を出迎え、対談を行った。

対談の中では、新型コロナ予防や抑制を目的とする日本財団によるミャンマーへの人道支援、保健省から要請のあった必要な薬品や医療用物資、医療機関建設のための寄付金、日本からミャンマーへ援助されるコロナワクチンや、二国間の関係性向上のための施策などが議題に上がった。

両者は、日本の援助による病院施設の整備や再建の可能性についても議論した。

20211115日付け The Global New Light of Myanamar記事より要約)


カンボジアで発見の武器 ミャンマー向けか

クメールタイムズは、カンボジア副大統領兼内務大臣のサー・ケン氏が、警察当局にバタンバン地方で発見された30丁を超える自動小銃の所有者を捜索するように命令したと報じた。

国家警察の報道官は、30丁のAK47アサルトライフル、3丁のM79小銃と40のマガジンを発見したと述べた。

「我々はいくつかのシナリオを想定している。第一に、これらの武器弾薬は混乱に陥るミャンマーへ密輸売買される武器の一部であること。第二に、可能性はかなり低いが、これらの武器は当該地域の暴動のために集められたものであること。第三に、これらの武器が武装強盗集団のものであるケース。これらの中で、我々は最初のケースが最も可能性が高いと思っている。」と同氏は述べた。

20211115日付け Mizzima記事より要約)


ミャンマー軍事政権 正当性アピールのため外交強化

ミンアウンフライン国軍総司令官は中国、日本やタイなどから高級使節を次々と受入れ、多忙を極めている。

中国外務省アジア情勢特別大使の孫国祥氏は、クーデター後二度目となる国軍長官との面会を行った。

中国外務省の汪文斌報道官は、報道会見にて、同特別大使は国軍役員らとミャンマーの政治的状況やコロナに対する二国間の協働について協議したと述べた。

今年8月の訪問では、同氏が「我々中国は国際社会と協働し、ミャンマーにおける社会情勢の安定と早い段階での民主的改革の再開に向けて建設的な役割を果たす」という中国の姿勢を表明したが、今回の訪問でもそのスタンスは変わらないようだ。

中国政府からのメッセージは「北京(中国政府)はアウンサンスーチー氏を諦めない」という極めて明瞭なもので、クーデター前のNLDと国軍が共存していた状態への回帰を求めている。

8月の訪問では、特別大使は国軍総司令官のNLDに対する敵意の強さに驚かされたという。また、中国政府の役人は軍事政権のスーチー氏に対する憎悪に面食らったようだ。

しかし、中国はまだミャンマーとの交渉の余地が残されており、スーチー氏を諦める気はないようである。

20211116日付け Irrawaddy記事より要約)


日本財団会長の笹川氏 ミャンマーでNLDのメンバーと会合

日本財団会長笹川陽平は、アウンサンスーチー氏が所属するNLDの複数メンバーと会談を行ったことを明かした。

笹川氏は共同ニュースのインタビューにて、ミャンマーへの私的訪問の際にNLDの極めて重要な人物と会談を行ったと述べた。会談を行った人物の名前や会談の内容については明らかにしなかった。

今年2月のクーデター後にスーチー氏やNLD重役らを拘留した国軍がNLDのメンバーへの面会を許可するケースはまれである。

しかし、追放されたNLDの重役は、地元メディアに、NLDを代表する人物に面会したことは信じがたいと述べている。

Voice of America Burmeseのラジオやオンラインニュースによると、笹川氏は同党のメンバーと接触はしなかったという。

過去に何度もミャンマーを訪問している笹川氏は、ミンアウンフライン国軍長官と会談を実施したが、スーチー氏の開放を求めたかどうかについての言及は避けた。

ミャンマー経済はクーデター後の政治的動乱と新型コロナウイルスのパンデミックによる二重苦を強いられており、笹川氏は日本財団やミャンマー赤十字社を通じて100万回分のワクチンを寄付することを表明している。

20211119日付け Kyodo News記事より要約)


ミャンマーと中国を結ぶ二つの陸路にて貿易が再開

 

新型コロナウイルス拡大による約7カ月の物流制限が緩和され、ミャンマーと中国を結ぶ二つの陸路往来が再開した。

五つの輸送コンテナが、ミャンマー北部都市ムセから11キロメートルほどのKyin San Kyawtゲートにて交換された。

ムセ米小売りセンター副代表は、今年4月に国境が閉鎖されてから推計8万もの米袋が国境付近で滞留していたと述べた。

「これらすべての袋を輸送するには、1か月はかかるだろう」と同氏は述べた。

中国は、来週にはより多くの輸送トラックが国境を通過するであろうと表明している。

ヤンゴンの中国大使館によると、シャン州のChinshwehawゲートでも同様に往来が再開したという。

中国大使館はFacebookにてトラックの写真と共に「中国とミャンマー間の陸路交易ができる限り早く通常に戻るようにする」と投稿した。

国境の封鎖はミャンマーの農業輸出セクターにとって数百万ドルの収入損失になった。

ミャンマー経済は、今年2月の軍事クーデター発生から国中に広がる抗議や暴力、国際社会からの制裁を受けて大きなダメージを受けていた。

ミャンマーは、主に海産物や果物、コメなどを陸路を通じて中国に輸出し、電子製品や医療品、建設資材などを輸入してきた。

貿易の分断はミャンマーの国境付近に暮らす住民の生活コストを押し上げてきた。

「中国からの食料や衣料品は価格が高くなっている」とムセ地区の女性は話す。

「物価の上昇に応じて、私たちの所得が上昇しているわけではないので、厳しさが増している。」

20211128日付け Mizzima記事より要約)


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