2017年11月2日木曜日

今日のミャンマーニュース(「ヤンゴン、車両許可の新政策を起草中」「難民帰還審査 1日300人を予定」「ロヒンギャ難民、『アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)』に疑問」を更新しました。

★ヤンゴン、車両許可の新政策を起草中

ピョーミンティン・ヤンゴン地方政府首相は、10月27日にビジネス界が主催する民間セクター開発委員会に出席し、「ヤンゴン政府は商業省と協力して、車両許可の発行に関する自動車輸入政策の新案を作成している。ヤンゴン内で未登録車両や他地域での登録車両、登録許可期限切れの車両が増えていることに対応するためだ」と述べた。

ヤンゴン政府は、バス、自家用車、タクシーを含む全ての未登録車両の取締りを効率的に実施していく。未登録車の持ち主は罰金を支払う。

他地域で登録済みの車両に対しても、ヤンゴン地区内で車両税と駐車税が課せられるようになる方針だ。さらに市当局は車購入希望者に、輸入中古車業者ではなく、ミャンマー国内で生産されている日産やスズキなどの新車を選ぶよう働きかけていくという。

同首相によると「新案はヤンゴン地区内でのみ適用される」。

(ミャンマー情報省ウェブサイトよりJMSA抜粋・翻訳)


★難民帰還審査 1日300人を予定

ミャンマー政府は、バングラデシュに避難しているイスラム教徒難民の帰還を1日300人のペースで進めていくと発表した。難民の審査は、ミャンマーとバングラデシュ間で取り交わした1993年合意の主要4点に基づき行う。

労働・移民・人口省のミンチャイン事務次官は「難民検問所では1日約150人の審査しかできない。各自の情報を精査する必要があるからだ」と述べた。

政府は検問所をタウンピョーレウェ村とガクヤ村の2カ所に設ける。帰還難民は審査を受けた後、マウンドー郡のダージザー村に再定住する予定だ。

(IrrawaddyよりJMSA抜粋・翻訳)


★ロヒンギャ難民、「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)に疑問

2017年8月25日早朝、ミャンマー、ラカイン州マウンドー郡の自身が住む村で、35歳のイスラム教宗教教師、アブール・カラム(仮名)は電話を受けた。

「司令官は私たちに、自分たちの村の軍事部隊を攻撃するように命じました」

だから彼は、およそ150人の他の男性と一緒に出かけた。全員がミャンマーのイスラム教徒で、多くはミャンマー政府の治安部隊と戦うためにロヒンギャ戦闘団によって募集されたボランティアだった。

攻撃者は主にナイフや手製の武器を使用していたと言う。彼らには、ピストル2丁しか武器がなかった。そして攻撃は、うまくいかなかった。カラムの仲間の戦闘員約50人が殺された。翌日、ミャンマー軍が来て、彼の村の地面を燃やした。彼と他の生存者は家族と一緒に逃げ、バングラデシュの国境を越えたところにある難民キャンプのテントに住んでいる。

カラムの攻撃は、ミャンマー・ラカイン州の治安部隊に対する、「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)による、数十回の同時攻撃の1つだった。ミャンマー軍は掃討作戦を実行し、バングラデシュへの50万人以上の難民流出をもたらした。

それでもARSAの攻撃に加わったイスラム教徒男性は、攻撃には価値があったと言う。

「国際社会は私たちを助けることができませんでした。 もし私たちが自分のために立ち上がらなければ、自分たちの権利を取り戻すことができないだろう」

しかし難民キャンプでは、水や食糧の不足、コレラ蔓延の危機がある。ARSAの攻撃の代償を、無実のイスラム教徒が受けている。

20歳のディルダール・ベグム(Dildar Begum、仮名)は、「私は夫を殺したミャンマー軍に腹を立てています。 しかし私は、夫に闘うように言った人々(ARSA)にも怒っています」 彼女の夫は、ARSAに募集され、8月25日の攻撃で軍によって殺害された。ディルダ・ベグムは9ヶ月の赤ちゃんを抱え、バングラデシュに逃げた。「"今、私の息子は父がいない。私の村は破壊され、私たちは何も持っていない」と彼女は言う。 「イスラム教徒はろくな武器を持たずに攻撃した。馬鹿だった」と述べる。

マウンドーでNPO活動をする人間もこう言う。「ARSAが攻撃を開始しなかったなら、ミャンマー軍はそれほど反応せず、50万人近くの難民は出なかった

ARSAは、ISISやアルカイダのような国境を越えたテロ組織との関連性を否定している。しかし、ARSAの行動は、イスラム教徒の聖戦「ジハード」を実施する人々の関心を引くであろうという懸念がある。

ARSA指導者、アトウーラ・アブ・アマー・ジュニュニは、パキスタンのロヒンギャコミュニティで生まれ、子どもの頃サウジアラビアに移住したとされる。

ジハード派のソーシャルメディアは、8月25日のARSAによるミャンマー警察ポスト攻撃とそれに続く軍事報復以来、ARSAがミャンマー軍に対抗するために戦うボランティアを募集している。

(National Public RadioよりJMSA翻訳)

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