国軍系メディア「Myawaddy TV」によると、国軍は21日、地元のジャーナリスト2人を逮捕した。
報道によると、「Frontier Myanmar」のコラムニスト兼「Voice of America radio」のコメンテーターも務めるシトュアウンミント氏(Sithu Aung Myint)とBBC Media Actionと契約関係にあるフリーランスのプロデューサー、テッテッカイン氏(Htet Htet Khine)の2人が8月15日に拘束された。
シトュアウンミント氏は国軍に批判的な発言をすることで知られ、市民の抗議行動を先導し嘘の情報を拡散した罪で告発された。同氏は終身刑を言い渡される可能性がある。
テッテッカイン氏はシトュアウンミント氏をかくまい、民主派が発足させた「国民統一政府(NUG)」を支援したとされる。BBC Media Actionは声明で「テッテッカイン氏の拘束を憂慮しており、今後の動向を注視している」と述べた。
二人とも拘束された後に弁護士と接見できていないが、テッテッカイン氏の法的顧問を務めるキンマウンミン氏(Khin Maun Mying)によると、二人は国軍施設から警察の留置所を経由し、インセイン刑務所(ヤンゴン)へ移送される予定だ。
キンマウンミン氏は「インセイン刑務所では面会できることを期待する」と述べた。
2月に全権を掌握して以来、国軍はこれまでにジャーナリストやメディア関係者95人を拘束している。
(2021年8月23日付けMizzima記事およびIrrawaddy記事より要約)
中国、ミャンマー国軍を「政府」と認める動き
中国のChen Haiミャンマー大使とミャンマー国軍暫定政府の外相担当ワナマウンルイン氏はテレビ会議を通じ、中国がミャンマー国内で予定する21の複数プロジェクトに600万ドル(約6億6000万円)の資金援助を行うことで合意した。
この会議においてChen Hai大使はワナマウンルイン氏を「外相」と呼び、公式な外務大臣として応対した。
8月以前、中国はミャンマー国軍を「政府」と明言することを避けていたが、国軍が「暫定政府」を発足させた8月1日から一週間後の8日には、国軍を「政府」と呼ぶようになった。
中国は6月の第1週にChen Hai大使をミャンマーへ派遣し、ミンアウンフライン国軍総司令官との面会を果たした。国軍が2月に全権を掌握してから、外国の大使が同司令官と面会したのは初めて。こうした機会に、中国はミャンマー国軍が長期統治できると判断したとみる専門家もいる。
(2021年8月11日付けIrrawaddy記事より要約)
難民収容の孤島から逃亡の船転覆
8月13日夜から14日未明にかけ、ミャンマー人難民を収容するバングラデシュの孤島バシャンチャールから逃亡を試みた船が強風で転覆した。
15日現在も捜査活動が行われているが、少なくとも26人が依然として行方不明のままだ。
当時、島から南東10キロあたりで漁をしていた地元住民が、海に投げ出された難民12人を救助した。
バングラデシュ本土のコックスバザール難民キャンプはすでに過密状態で、それを解消するために沖合の島に新たな収容施設が設けられた。現在は1万9000人の難民が本土から移送されているが、現地は当初からサイクロン被害が懸念されていたほか、暮らすための設備も十分ではない環境だ。
それでも難民たちはこの地を離れることは許されていないため、警備が比較的薄いジャングルの水路を発ち、沿岸警備当局の巡回ルートを避けて、コックスバザールの難民キャンプへの逃亡を試みたとされる。
生存者によると、10世帯ほどが船に乗っており、大人一人あたり83ドル(約9000円)の密航料を支払っている。
(2021年8月15日付けRadio Free Asia記事より要約)
旧軍政トップ、タンシュエ氏入院
8月11日、民政移管前の軍事政権トップだったタンシュエ氏(88)の入院が報じられた。
匿名を条件に、ネピドーThaik Chaung軍事病院の職員は、タンシュエ氏が厳重な警備のもと、特別入院室にいることを認めた。
ミャンマーでも新型コロナウイルスの感染拡大が深刻で、同氏は妻とともに感染した可能性がある。
(2021年8月12日付けMizzima記事より要約)
8888民主化運動から33年、刑務所で収容者が抗議スローガン
1988年8月8日、当時の軍事独裁に反対する民主化運動が起きた。それから33年を迎えた今月8日、マンダレーのオボ地区刑務所で、収容者たちが独裁政権に抗議するスローガンを一斉に叫ぶ事態となった。
この第3監房には、2月に全権掌握した国軍に反対する運動「春の革命」に参加した市民およそ700人も収容されていた。
今回の反抗的行動を先導したとされるリーダー格の者たちは殴打の罰を受けたとされる。
また、関係当局によると、いわゆる「8888」民主化運動に関与した容疑で拘束されてきた政治犯38人がマンダレー中央刑務所の移送され、そこの独房で2週間収監される。
(2021年8月13日付けMizzima記事より要約)
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