2020年4月23日木曜日

2020年4月23日【今日のミャンマーニュース】ラカイン州:政府軍とアラカン軍、戦闘激化

2020年4月23日

 

ラカイン州:政府軍とアラカン軍、戦闘激化

 

ラカイン州を拠点とする反政府武装組織「アラカン軍(AA)」と政府軍との間では、これまでも断続的に戦闘が発生してきた。

 

2下旬より戦闘激化の様相を呈しており、ラカイン州などで民間人70人以上が死亡している。

 

ラカイン州と隣接するチン州Nanchaungwa村の住民によると、414日午前8時から10時にかけて、村にまで銃撃音が聞こえ、その後、政府軍の戦闘機が砲撃したという。

 

この空爆により、家の中で避難していた住民にも犠牲者が出た。地元住民の話によると、民家9軒が焼け落ち、8人が負傷、3歳の子どもを含む7人が死亡した。

 

AAも、チン州パラワ南約1キロ地点で、 414日午前740分頃に政府軍と40分間にわたり交戦したことを明らかにした。

 

AA広報官は「カラダン川にかかるパラワ橋を警備していた複数の政府軍兵士も戦闘中に死亡した。その後、政府軍は、戦闘地域と非戦闘地域の両方に空爆を行った」と述べた。

 

政府軍の広報官も戦闘と空爆については認めたが、「市民の死傷者については未確認」と述べた。

 

現地の様子を伝えようとする住民もいるが、現在、ラカイン州及びパラワ含む周辺地域は、政府が「治安対策」としてインターネット接続を遮断しているため、遠隔でのやり取りは難しい。

 

202048日付けRadio Free Asia記事よりJMSAが要約)

 

2020年4月7日火曜日

2020年4月7日【今日のミャンマーニュース】新型コロナウイルス:ミャンマー経済への影響(他1記事)

新型コロナウイルス:ミャンマー経済への影響

ミャンマーにおける新型コロナウイルス感染者数は、4月2日現在、感染者20人、死者1人という状況だ。しかし、非常事態宣言が発動されたタイからミャンマー人労働者が殺到して帰還しており、保健・スポーツ省は、国内での感染者急増に警戒するよう呼びかけている。

国内経済への影響も懸念される。世界銀行の報告によると、入国および国境貿易の規制強化を受け、今年度のミャンマー国内総生産の成長率は2~3%に留まる見通しだ。

また、EU商工会議所によると、ミャンマーで事業を行うEU企業、中でも自動車など製造業や日用品など小売業といった中小企業への打撃は大きく、30%から50%減収の見通しだ。また、国内縫製工場は、EUからの注文キャンセルが続き、閉所せざるを得ないところも少なくない。

こうした中、ミャンマー政府はコロナ対策として、輸出入ライセンスのオンライン化を開始させる予定だ。食料品、病院向け医療用品、燃料製品など約150品目が適用対象となる。(参考:企業用申請フォームwww.myanmartrade.com.mm)

また、国際協力機構(JICA)との間で、ヤンゴン・マンダレー鉄道整備事業(第1フェーズ)とティラワ地区インフラ開発事業(第3フェーズ)の2事業に対し、479憶3000万円を限度とする円借款貸付契約を調印した。(参考:JICAニュースリリースhttps://www.jica.go.jp/press/2019/20200331_20.html)

(2020年4月4日付けIrrawaddy記事より要約)

 

中国・ミャンマー最大国境拠点ムセ、地元住民の往来も制限

中国とミャンマー間における最大の国境貿易拠点ムセ(シャン州)では、新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、4月1日より国境に暮らす地元住民の往来も制限されることとなった。

ただし、ムセにある6つのゲートの内、2カ所(ManwainとKyainsankyawt)は貨物トラックのみ通過が許可される。

(2020年4月4日付けGlobal New Light of Myanmar記事より要約)