2019年7月17日水曜日

2019年7月中旬【ミャンマーニュース!】ハンタワディ国際空港、建設計画再開へ、他2記事

ハンタワディ国際空港、建設計画再開へ


運輸・通信省によると、 ハンタワディ国際空港の建設計画が来年、遂に開始される見通しとなった。
この計画をめぐる国際入札は、複数の国外企業が交渉権を獲得するも合意に至らず白紙に戻るのを繰り返し、長く頓挫していた経緯がある。


運輸・通信省のイエトゥッアウン副事務次官は、
「日本政府はこれまでに、ヤンゴン・エアロドローム(ヤンゴン国際空港の運営会社)などと5回協議を重ねており、双方が合意に至れば、2020年にも契約が結ばれる」と述べた。


また、「日本政府は、建設と運営の両方を日本企業が請け負うのであれば、全費用をODA(政府開発援助)ローンで賄うとした」と述べた。


ミャンマーは経済発展に伴い航空便も増加し、ヤンゴン国際空港を超える規模の空港が求められている。ヤンゴン国際空港はこのところ、年間1000万人が利用できる規模に拡張したが、運輸・通信省は今後4~5年以内にその許容量を超える利用者数となると見ている。


ハンタワディ国際空港が完成すれば年間3000万人の利用が可能になる予定だが、空港までのアクセス整備も必要となる。 ミャンマー建設省と国際協力機構(JICA)は、ヤンゴンとハンタワディ国際空港間を高速道路や鉄道で結ぶ計画についても協議している。


ハンタワディ国際空港はヤンゴンから北80キロのバゴー管区の広大な土地(9000エーカー)に建設され、総工費は15億米ドル(約1624億円)~20億米ドル(約2166億円)の予定。


(7月11日付 Irrawaddy記事よりJMSAが要訳)




農産業・畜産業の海外市場開拓に意欲



ヤンゴン管区首相のピョーミンテイン氏は、副大統領と実業家で行う月例会議において、「農産業と畜産業こそがミャンマーGDPを成長させる」と述べ、この分野の海外市場開拓に意欲を示した。また、「ミャンマーの生産品が国際市場に流通できるよう農業生産工程管理(Good Agricultural Practices)を制定した」と述べた。


ソーウィン計画・財務相は、「当局は、農業従事者の業績に基づき、返済猶予期間の延長や融資額の拡大を検討している。また、ミャンマー経済銀行とミャンマー農業銀行は、 輸出拡大・輸入減少の取り組みの一環として、農業従事者向けのローンを展開している」と述べた。計画・財務省は現在、農薬(肥料、殺虫剤、除草剤)の使用基準順守にも取り組んでいる。


(7月8日付 Myanmar Business Today記事よりJMSAが要訳)



日本、ミャンマーで1000MWの電力プロジェクト実施計画


ミャンマー商工会議所連盟(UMFCCI)のゾーミンウィン会頭は、副大統領と実業家で行う定例会議において、「電力生産分野への投資が急がれる中、アメリカを含む複数企業がミャンマーへの投資に興味を示している」とした上で、「日本には年間1000MWを創出できる電力計画があると聞いた」と述べた。


同会頭は、こうした投資が電力分野を発展させ、それがさらなる投資を呼び込み、製造業の生産性を向上させると期待感を示した。また、 UMFCCIが政府と協力して投資促進を図る姿勢も示した。


ソーウィン計画・財務相も「投資を考慮する際に不可欠な要素となるインフラと電力分野への予算拡大を検討している」と述べた。


ミャンマーの電力消費量は加速度的に増加しており、2015年は2350MW、2016年は2670MW、2017年は2900MW、2018年は3300MWに上った。


(7月8日付 Myanmar Business Today記事よりJMSAが要訳)

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2019年7月上旬【ミャンマーニュース!】マイクロファイナンス展開NGOの制度整備、他2記事


マイクロファイナンス展開NGOの制度整備


計画・財務省は6月初旬、国内外のNGOがミャンマー国内においてマイクロファイナンス事業を展開する際の規定を発表した。

同省管轄の金融規制局はこの件について、これまでに内務省と連邦法務長官府に諮問し、以下の回答を得ている。「NGOが法に基づく企業登録をする必要はないが、2017年に施行されたミャンマー会社法に則ったマイクロファイナンスライセンスを申請する必要がある」

連邦法務長官府は、国際NGOがマイクロファイナンス事業を検討するにあたり、ミャンマー国内でソーシャルサービスを展開する企業が別団体を立ち上げる際に団体登録委員会(4)に登録する手続きが参考になるとしている。

投資企業管理局(DICA)のミョーミン事務次官によると、こうしたNGOがビジネスとして事業展開を望むのであれば、保証有限責任会社として登録することができる。また、マイクロファイナンス事業を展開する国際NGOは銀行口座の開設が必要で、資金源が外資であれば、翌年から法人税が課せられる。

金融規制局による現時点のマイクロファイナンスライセンス発行数は以下の通り。
国際NGO - 3団体、NGO団体 - 16団体、外資企業 - 47社、国内企業 - 110社、合弁会社 - 5社。
(Myanmar Business Today7月2日付記事よりJMSAが翻訳)



電力発電公社:来夏季に向け電力調達入札へ


電力発電公社(電力・エネルギー省管轄)は6月28日、電力供給の拡大を目指し、合計1040メガワットの電力調達入札を公告した。 入札申請期限は2019年7月29日。

対象は以下5件で、ガス発電はクンチャン、アロン、液化天然ガス発電は、チャオピュー、タンリン、タケタ。

6月27日にマグウェ管区ミンブー郡にミャンマー初の太陽光発電所が誕生したが、その開会式においてアウンサンスーチー国家顧問も電力需要を補うことの重要性について述べた。

(電力・エネルギー省ウェブサイト参照、Myanmar Times7月3日付記事よりJMSAが翻訳)



上場第1銘柄FMI、増収減益


ヤンゴン証券取引所の上場第1号銘柄、ファースト・ミャンマー・インベストメント(FMI)が6月29日、決算報告を行った。

売上収益は2977億チャット(1億9630米ドル=およそ214億円)で、前年比36%の増収となった。ヨマグループに属する同社は成長の理由として、ヨマ銀行とパンラインシロアム病院の好調な業績を上げた。

ただし、純利益は41%下落の144億チャットとなった。企業の近代化と持続的成長を目的に組織再編を行ったためとしている。

(Irrawaddy7月1日付記事よりJMSAが翻訳)