2015年3月2日月曜日

社長の食卓


本日はミャンマー人社長が料理しました。

左:カレイとナスのトマトカレー、ミャンマー風

右:干しエビと白菜、大根のコンソメスープ、ミャンマー風

二つとも洋食ですが、社長が作ると、ミャンマー風の味付けになることが多々あります。彼が洋食を作れないのではありません。社長はミャンマー料理を食べたいので純粋なミャンマー料理を作りたいのだけど、それでは日本人の妻や子供が食べられないようなくせの強い味になります。そこで家族全員が食べられるように、洋食をミャンマー風にアレンジして、妥協と調和のプレートを捻出しているのです。

異文化衝突の場所(食卓)では、経験(何度も料理を作りながら、洋食に東南アジアのスパイスが合うかを試している)を重ねることで、多くの人に受け入れられる作品が生み出されるのです。

思えば日本古来の大きな発展の礎は、渡来人によりもたらされた大陸文化の融合が一つありました。江戸時代後期から始まる西洋と日本の文化の融合においても、日本はキリスト教の影響をあまりうけず、日本の精神性を大きく失うことなく産業革命へと進みました。日本という場における、発展や変化のときに、鍵になるのは、異なるものの「融合」ではないでしょうか。今、海外進出や外国人観光客・外国人研修生の受け入れが経済発展の一つの手段とされていますが、その際に根本で大事になるのは、自分も他人も尊重しつつ、これまで異質だと思われていたものと、この社会が、スムーズに融合の過程を進むことだと考えています。衝突を融合に変えるには、さまざまな人が、異なる背景を持つ人とお付き合いすることに尽きるのです。

プレートから非常に大袈裟な話になりましたが、料理に話を戻します。コンソメとミャンマーの干しエビ、合いますよ。イタリアントマト缶とミャンマー産赤唐辛子粉末に、ミャンマーの干しエビを加えて、日本で売っている冬の白身魚の代表格、カレイを煮付けるというアイデア、日本人の私にはアウトオブ想像の範囲です。私の乏しい料理スキルでは、カレイと言ったら、酒、みりん、しょうゆで煮付けるに決まっていますから。

今後も社長一家の食卓の上は、より多様性を取り込んで進化していくとみられます。さまざまな異文化衝突(夫婦喧嘩)と融和(妥協)を繰り返しながら…。(みやまさえこ 2015年3月2日)



0 件のコメント:

コメントを投稿